「謀反に関する大切なお知らせ」福知山市から仰天はがき
戦国時代の武将・明智光秀は、なぜ「本能寺の変」で主君だった織田信長を討ったのか。光秀ゆかりの地である京都府福知山市などが、原因を問うアンケートを実施したところ、国内外から集まった回答が3万5千を超す大反響に。抽選で130人に、ある「大切なお知らせ」が届けられた。
本能寺の変は、天正10(1582)年6月2日に起き、信長が死亡した。光秀が日本史に残る大事件を起こした理由には諸説あり、歴史ファンの関心の的となり続けている。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で光秀が主人公となり、世間の注目がひときわ集まっている今、光秀が築いた福知山城がある同市の官民組織「福知山光秀プロジェクト推進協議会」が一計を案じたのが、このアンケートを通じた観光PRだ。
新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、家庭で楽しんでもらおうと企画。「本能寺の変 原因説50 総選挙」として、ウェブサイト上で5月1~24日の間、主な50の原因説の中から投票してもらったところ、3万5359の投票があった。
1位に選ばれたのは「暴君討伐説」。4046票を獲得した。信長の非道ぶりを許せず、正義のために討ったというものだ。
「光秀は義の人。私利私欲での謀反ではない」「以前は怨恨(えんこん)説に近かったが、大河ドラマを見て暴君討伐説になった」といった応募者の声も寄せられた。
2位は光秀のライバルとされる羽柴秀吉の黒幕説(2513票)、3位は信長に対する怨恨説(1866票)だった。「裏切り者」のイメージとは逆に、応募者から光秀に好意的で同情的なコメントが多く寄せられたという。最下位は48票の「近江土豪連合関与説」だった。