【大規模災害被災地支援】義援金と支援金の違いについて
今回は大規模な自然災害などによる被災地支援のために贈るお金のことについて書きたいと思います。
僕自身兼ねてから気になってたことでもあり、実際に被災地でもよく問題になっていることなんですけど、皆さん自然災害などによる被災地支援のために贈るお金の形で支援金というものがあるのはご存知でしょうか?
これとは別に義援金という言葉の方が知れ渡っていて、結構被災地で遣る瀬無い思いをしている被災者の方や支援者の方を多く見かけるので、義援金と支援金の違いについて書いていこうと思います。
義援金と支援金の違い
義援金
まず義援金とは、
「被災者の方々へ、お悔やみや応援の気持ちを込めて贈るお金」(日本財団WEBサイトより)のことです。
しかし、「義援金」が被災者のもとへ届くまでには時間が掛かる。なぜなら、「義援金」は平等に届けないといけないので、被害調査の時間を要します。また、大規模災害なんかにおいては行政自体も被災していることが多いで、配分には遅れが生じます。
東日本大震災では、2011年12月までに3,000億円以上の義援金が届けられたのですが、
その一方で、「被災者が一番困っている時に義援金は支払われなかった。せめて義援金の1割でいいから支援団体の活動費に回せばすぐにでも役に立ったのに」といった意見も出ていたそうです。
支援金
次に支援金とは、
被災地で支援活動を行う団体や機関(NPO・NGO)に対してのお金。
つまり、そういった民間団体が「避難生活に必要な物資を届ける」「医者や看護師を派遣する」「避難所を設置する」といった活動に必要な資金を募るのが、支援金です。
義援金とは対象的に、現地で活動する団体に支援金が届くので、すぐに活動に使用できます。
寄付や募金が集まれば、「お金がないから、十分な量の物資を購入できない」「活動資金の目処が立たないので、スタッフを引き上げざるをえない」などといった事態を防ぐことができます。
(参照:支援金と義援金の違い | 日本財団)
そういうことで簡単にまとめますと
義援金は被災地での救命や復旧活動には使われない。被災者に平等に贈られるが、それまでに時間を要する。
支援金は被災地での救命や復旧活動にすぐに使われる。使途は支援団体によって随時必要な活動にあてられる。
お金を贈る方がどういった形で被災地に贈るかっていうのはもちろん自由なんですけど、せっかくお金を贈るのであれば、そのお金が被災地でどの段階においてどういう風に使われるのかっていうのを分かった上で支援金にするのか義援金にするのかっていうのを選択してもらえたらなと思います。